桂米丸さんは横浜市の出身。

終戦直後、古今亭今輔に入門し、3年後の1949年に真打ちに昇進しました。

ソフトな語り口とセンスのよさで現代の庶民の生活を題材にした新作落語を数多く手がけ、第一人者として独自の芸風を築いて人気を集めたほか、テレビなどでも幅広く活躍しました。

1976年から23年間にわたり現在の落語芸術協会の会長を務めるなど長年にわたり落語界をけん引し、1998年には旭日小綬章を受章しました。

米丸さんは90歳を超えても、最高齢の落語家として精力的に高座に上がっていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を機に寄席への出演は控えていたため、2019年9月に新宿末廣亭の寄席に出演したのが最後となりました。

落語芸術協会によりますと、今月1日、都内の病院で老衰のため亡くなったということです。99歳でした。

弟子の桂米助さん「父親のような存在」

桂米丸さんの弟子で「ヨネスケ」としてのタレント活動でも知られる落語家の桂米助さんは、自身のSNSに「師匠は僕が高校卒業後すぐに内弟子として弟子入りさせてもらい、57年もの長きに渡って面倒をみてくれました。僕は父親がいなかったものですから、米丸は本当に父親のような存在でもありました。師匠・米丸への感謝とご冥福をお祈りさせていただきます」などとコメントし、米丸さんの写真とともに投稿しました。

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